環境省バーゼルFAQサイトのリニューアルがありました。
今回は2021年6月に発表されたFAQに対して、実態に合わせた形で表現されました。
特にQ5の部分が大きく書き換えられた形になります。
今回のリニューアルは、輸出の際に「製造工程から排出されたことの証明」や「宣誓書や加工前の貨物の写真」の提出を求める可能性があることが明記されました。
輸出の現場では検査が強化されており、バーゼルFAQも、製品の製造工程から排出されたプラに関しての記述が、実態に近い形で追加/再編されました。
以前のFAQでは「プラスチックの加工・調整をした事業者から、自身の加工・調整工程で製品の製造工程から排出されたプラスチック以外のプラスチックが混入していないことを証する書類の提出」のような記述はなかったのですが、実態に合わせて、明確に記述されました。
厳しくなったように見えますが、該当しない資源プラのようなものに関してはしっかりと輸出を許可していますし、バーゼル該当のプラスチックに関しては管理をするという安心の仕組みになったと言えます。
環境省や経産省、財務省(税関)三省でバーゼルの水際対策をしていただいているということです。
今までのバーゼル法では輸出企業への罰則が中心でしたが、今後は直接輸出にしていない排出事業者へもエビデンスが求められ、責任が出てくるという結果になります。
昨年の心無い輸出企業の厳重注意の場合にも、NHK始めメディアでもニュースになりましたので、排出事業者も思わぬリスクを負わないように、販売先の選択が重要であるようになります。
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